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槍ヶ岳北鎌尾根 vol.3
アクセスが大台に乗りました。
みなさま、いつもありがとうございますm(__)m
今後とも少しだけユルイ記事を延々と書き綴る所存でございますので、よろしくお願いします^^;

ではさっそく続きをば。。


大槍の取り付きにあったレリーフを過ぎるとすぐに右上に登って行きます。

で、ここですみません。。
この先、疲れと緊張と必死な状態とであまり覚えてません(汗)
写真も撮ってません。。。(逃)

覚えてる範囲で書きます。。

当然穂先へ向かって登るわけですから、岩登りの連続ですね。
登りながらどんどん右へ右へ巻いて行ったような気がします。
脆い岩肌を登りやすそうな場所を選びながら必死のパッチで30分ほど登っていくと、ふと上を見上げたら祠が見えるではありませんか!
しかしまだ30mくらい上の話。
まだ下のチムニーも上のチムニーも登ってません。

ん~ どこにその最後の核心部のチムニーがあるんだろう・・・と思っていたのですが、冷静に判断すると、どうやら下のチムニーは知らずの内に通過していた模様。
それも、たぶんですが、よく写真で見るチムニーは通過していないと思われる。。。
しかしここまで、ロープを使わずに自分が登った場所をそのまま嫁もあまり苦労せずに登ってきてるので、変なルートを取ったという意識はありませんでした。

祠との距離を考えると、上のチムニーがまだ残ってるはずです。
トレースの付いた右へと巻いていくトラバースルートを進むと、ありましたありました。残置ボルトが打ち込んであるチムニーが。(残置ロープはあったかな・・・忘れた^^;)
しかし、少しハングしていて、これまでの行程で実は手がパンプしかけていた風にはちょっとやっかいに感じちゃいました。
その右隣にもう少し登りやすそうな場所があったので、とりあえずそっちから登ってみることに。。。

が、いざ登ると想像以上に岩が脆い。。。
5mほど登ったところで、ホールドした岩がボゴッ!って取れちゃいました。きっちり足でスタンスを取っていたので自分は落ちませんでしたが、下には嫁がいます
これには肝を冷やしました。。。
幸い真下をやや外した位置で待っていたので、直撃は避けれました。。。が、割れて飛び散った破片で右手の指を少し切ったようです。グローブの上からでも切れちゃうんですよね。。。
ちょっと困ったことになりました。
とりあえず一旦降りて傷の状態を見ます。血は出ているものの、指は動くようです。一安心。。。
ただ、ズキズキするので握力が・・・ 

困りました
もう一度さっきのチムニーに戻り、一旦風が登り、嫁のザックを引き上げ、嫁を引き上げ。。。と考えながら登ろうとしたのですが、これが難しい。。いえ、さっきのホールドの石を落とした後、また下り返したりしてるうちに手がほんとにパンプしかかってたんです。。。(情)
少し手を休めることとします。
嫁は指を気にしてるようです。右手のグローブは出血で色が変わってます。どうやら一旦ヘルメットに当たってから指をかすったようです。
風、未熟です。。。。

手を休めてる間、右奥へと続くトラバースルートの先を何となく見に行ってみました。

すると、あるではないですか。チムニーと言うよりはクラック状になっていて左側にホールドが豊富な岩場が。右側がスッパリと切れ落ちているので、異様な高度感はあります。岩が安定してるかどうかは・・・・わかりません。たぶん大丈夫。

嫁を呼び、とりあえず先に風がここを登ってみることに。ホールドが左側中心なのでもしかしたら嫁も登れるかも。。。と、不安定な岩が無いか確認しながら登ります。

ちなみに、この登り、祠の横から人が見おろしてました^^;

登ってみると、かなりの高度感はありましたが、これまでの岩登りの難度からして、そうたいした問題は無かったです。
ロープを出そうか?と聞くと「要らない」と言うので(今から思えば出しておくべきだった)、上で待つ。
火事場のなんとか力か、あっさり登ってきまいた。この時点で祠より右側にいてました。

であとは10mほどの何も難しくない岩場を左に回って祠の裏よりピョコンっと現れたわけです。

ごめんなさいね。。。写真無くって^^; 

16:40槍ヶ岳登頂。実に12時間近く要してしまいました。
登頂した瞬間の第一声、

「助かったぁ~~~」^^;

頂上には15人くらいの人。みなさん、とてもいいお方で、何度も拍手してくれたり写真を撮ってくれたりと、祝福して頂きました。話には聞いていたけど、本当にこの瞬間は気持ちよかったです。
ま、お約束の写真ですが、祠での記念(証拠)写真です。顔がバッチリ映ってるのでサイズを絞らさせていただきました。。。
P1010078-1.jpg


翌朝の槍山荘より。
P1010085-1.jpg


同じく、槍頂上より北鎌尾根を見下ろす。
P1010091-1.jpg



最後に

槍山荘でもそこそこのレベルの登山をする方達から、北鎌尾根についていろいろ聞かれました。
で、よく北鎌尾根は技術より体力だと言いますよね。それはその通りだと思います。
が、今回、風のようにテント泊装備で稜線通しで何度もルート確認を繰り返したりしてるうちに、かなりの消耗があったわけで、それが岩登りの技術を奪ってしまいます。
穂先までの岩は手に力が入らなかったため、異常に時間がかかりました。
北鎌が私にやれるか?って聞かれ方もしました。
これはもちろんお答えできるはずありません
でも、あえて何らかのガイドラインを自分なりに考えてみるとするなら・・・

技術的な面では、
○西穂奥穂程度ならテン泊装備でも楽勝。何度も行って慣れている。
○もしもの時に最低限のザイルワークは出来ること。
○上高地から槍まで一日で登ってきた後、穂先を鎖・ハシゴ無しで登れるか。
こんなもんかと。

体力的な面では、
○そこそこの荷物を背負って、西穂から奥穂を越えて北穂まで一日で縦走できる。
で、いけるかな。

あくまで風の独断と偏見がたっぷり詰まったガイドラインですが・・・^^;

いずれにしろ、甘くは無いです。それは間違いないです。


以上、やっとのことで達成できた北鎌尾根縦走記でしたぁ!!
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槍ヶ岳北鎌尾根 vol.2
空腹で目が覚めました^^;

8/19(土) いよいよです。
天気は昨日よりさらに良くなりそうな星空。
テントも全く濡れておらず、夕べのうちに乾いたザックや衣類等は全て90Lのビニールに入れておいたので完璧。靴も昨日のうちにしっかり乾いています
体調もすこぶる快調。昨日とは違ってぱっちり目が覚めました。
沢で顔を洗って、トイレもばっちり^^;
朝食はα米と粉末スープ。
しっかりお腹に詰め込み、すぐにパッキングにうつります。
昨日とはうって変わっての行動力(笑)

4時過ぎには撤収を終え、入念にストレッチ。
ザックも随分軽い(と言っても風のザックは15kgあるんですが・・・)

4:45、出発。
水が流れている北鎌沢に入ります。
先月とは大違いの水量の少なさ。どこにでもルートが取れます。先月は取りたいルートは水が轟々と流れてましたので、変な巻き方ばっかりして時間と体力をどんどん消耗しましたが、今回はスイスイ登れます。
20分ほどで左俣との分岐。右俣を進みます。
2回水流が切れ、3回目の水流で汲みました。二人で4.5L。風のザックには3Lのポリタンクです。さすがにずっしり^^;
どんどん登り、前回撤退ポイントに到着。
P1010027-1.jpg

1ヶ月前、このあたりは雪渓で完全に埋まっていましたし、草もほとんどありませんでした。
迷った沢も草が覆っていて、本流と支流の見分けがきっちりついています。これでは「本流を進め」で十分。迷うことも無いでしょう。
ここまで前回の実に半分の時間で登ってきています。
最後はこんな草むらの急傾斜を細いトレースに沿って。
P1010029-1.jpg


全く苦労せずに北鎌コルに到着。6:50
ここの登りに2時間半~3時間見ていたので大幅に短縮できています。

20分ほど休憩して、いよいよ北鎌尾根です。

既に日は昇り、ぴーかん照りの様相です。汗も随分かいてきました。
しかし体調は良く、この沢の登りでは全く疲れていません。やっかいだと思ったのは大量の虫くらい(苦笑)

コルから独標の取り付きまでは、ただ登りがしんどいだけ。危険箇所は無し。(あくまで、北鎌をやるというくらいのレベルの人ならの話)
あまりゆっくり休憩することもなくいくつかのピークを登っては下り登っては登り。。
木の根っこやハイ松を掴みながらの尾根登りです。
全てトレースあり。ここで迷ったり「厳しい・・・」と思う人は撤退したほうがいいかも

天狗の腰掛けと呼ばれるピークまでくると北鎌独標が大きく立ちはだかります。
P1010035-1.jpg


9:20、この取り付きでとりあえず休憩。エネルギー補給。
また20分ほどの休憩で出発。

独標はトラバースルートを選択。まず最初に大天井ヒュッテのKさんが張ってくれた緑のロープを頼りにトラバース。足下が完全に崩れています。行って行けないことは無いけど、このロープはとても親切でした。3mほどの話ですけどね。
ここを越せばしばらくは何でもないトラバースルートが続きます。
ここで高度感を感じてすくんでるようなら、先が思いやられるかと。。
P1010043-1.jpg

少し登って巻いて景色が変わってきたら、こハングして岩をくぐる箇所が出てきます。ここも別に問題無し。身体の大きな人はザックを外してくぐればいい話です。
P1010046-1.jpg

くぐってから15mほど進むとチムニーの登りです。まず最初に訪れる核心部と言ったところですね。
左側を登れば問題無いです。
P1010047-1.jpg

最初の岩登りということで、嫁には一応ザイルを使用しました。ただ、この程度の難度の岩は後にいくらでも訪れます。毎回このようにザイルを出していては日が暮れるでしょう。。
P1010048-1.jpg


独標のピークを少し過ぎたポイントで稜線に復帰します。時間が心配だったので独標ピークは踏まずに先に進むこととしました。ここにも二張りほどのテン場有り。
先を見れば大槍がガスに隠れてます。見えてる一番高いこんもりしたピークが北鎌平(たぶん。。)
土付きの稜線にはだいたいトレースがついてましたね。
P1010053-1.jpg


さて、独標を過ぎてから一気に難度があがります。進む速さもどんどん遅くなり、一つのピークを越えるのに1時間くらい要してしまうこともしばしばです。
ちょっと進んだところでやっと大槍が現れたので写真を。
P1010062-1.jpg


あのあたりはガスってますが、北鎌の稜線上は炎天下がずっと続いております。
ちょっとくらいあのガスが欲しい・・・・と思ったもんです(笑)
人間ってわがままな生き物で、曇って視界が悪ければ文句を言い、雨なら文句を言い、ぴーかん照りなら暑いと文句を言い・・・・(苦笑)

独標以降は稜線通しで進みました。
いくつも千丈沢側にトラバースルートが見えていたのですが、途中ザレて崩れてるような部分も多々あり、行けるところまで稜線通しで・・という作戦でいきまいた。
ここはP14だったかな?ザレた急斜面を這って登ります。イヤな箇所でした。
P1010066-1.jpg


実はこの写真の少し上で更にザレて急な斜面があり、そこで2度目のザイルを使用しました。岩場よりもイヤでした。。
北鎌平手前よりトラバースルートに入りました。時間がかなり経過してきたのと、稜線通しが厳しそうだったこと、トラバースルートが明瞭で歩きやすそうだったことで。
独標からそこまでのポイントですが、
まず、安易にトラバースルートに入らない方がいいです。
これは先行していた二人組にも聞きましたが、二人はけっこうトラバースルートで怖い思いをしたそうです。北尾根をやるくらいのレベルの人たちの話です。
稜線を行くルートがわからなくても、登れそうな岩を一旦登ってみるというちょっとした確認作業を根気よくしておくことにより、迷う可能性はうんと減ります。
たいてい、登れそうなところを登るとその先にルートが見えます。登ってみて
複数なら、一人が確認作業に登り、あとは休憩すればいいでしょうね。
今回、この作業を全部風がしましたので、北鎌平付近では逆に風のほうがバテてましたが・・・^^;

さて、北鎌平を少し過ぎた付近にてこれから稜線に登り返し、大槍の取り付きへ向かいます。大槍のガスが晴れました。
大槍、子槍、孫槍、ひ孫槍、全部見えます!
P1010074-1.jpg

どなたか、真ん中のふたつの、どっちが孫槍でどっちがひ孫槍かをお教えください^^;

大岩が積み重なってる斜面を登り返し、稜線に復帰。あとは槍の取り付きまでの登りです。
危険はありませんが、体力的にかなりキツイポイントでした。。

北鎌平を振り返るとテントが一張り、稜線に張ってあります。ここまできたら登っちゃえばいいのに・・・
そしていよいよ大槍に。天上沢側に少し巻くと例のレリーフがあります。
ちゃんと撮ってきました^^
P1010077-1.jpg


さてこの後大槍を登って穂先に立ちます。

最後の最後に北鎌のメインイベントは大槍だ!!って思い知らされました。。

次回に^^;
槍ヶ岳北鎌尾根 vol.1
シンプルな題名にしてみました^^

8/16(水)
仕事を終えてからそのまま出発。この日は高山市内のビジネスホテルに一泊します。
いつもならメンバーズホテルに格安で素泊まりするのですが、お盆時期なのか、この日は早くから満室。
仕方が無しに市内の中でも安いビジネスホテルを探し、なんとか一人3300円のツインを予約。
渋滞もあって、予定より1時間ほど遅く到着。
ホテルに入ると、さすがに格安ホテル、ロビーは無し。フロントで受け付けをすませますと部屋に。
入ってびっくり。
蒸し風呂状態・・・・・^^;
エアコンを入れようと探すと、なんとなんと、エアコンは無く、窓を少し開けた状態で窓枠に取り付けるタイプの冷風器・・・
つまみをひねると、ごぉーーーーー!という轟音とともに心なしか冷たい風が出てきます。。
明日は5時出発。シャワーを浴びとっとと寝ようと思いますが、この冷風器の音、
とても寝れません。
冷風器を止め、窓をあけようと思いましたが、窓には網戸が無し。おまけに窓の近くにホテルのネオンがあって、蚊がウヨウヨ。1秒たりとも開けれません・・・
しかし冷風器を止めると一気にまた蒸し風呂状態。
結局ティッシュで耳栓をして寝てみました。。。が。。。

8/17(木)
結局ほとんど眠れず・・・ 
嫁も一睡も出来なかったらしく、ひどく不機嫌^^;
そんな状態で平湯温泉あかんだな駐車場へと走らせたわけです。
途中のコンビニで朝食を購入するが、なんだか食欲も無く、欲しいのはヨーグルトとかゼリー飲料とか。
ったくあのホテルめ(ーーメ)・・・ネットで「最悪なホテル」として公開してやりたい・・
あ、、そろそろ山の話します。。。


天気は曇り。平湯からは山並みが少し見えていましたが、どんよりした空。
そして上高地に着くと、雨(ToT)
なんだか最近、上高地は雨というのが僕の中の常識となりつつあります。
他の登山者が高価そうなカッパに身をくるんでるのを尻目にそそくさと出発します。
どうせ汗で濡れるから、この程度の雨ならカッパを着ない二人。ザックカバーはしますけど。

先月の撤退した時の記録と比べながら歩く。
あの時は初日北鎌沢出合に到着したのが午後6時。日没が早くなってるし午後からの天候も安定しない時期に入ってきてるので、少々急いだ方がいい。
少しずつペースを速めて槍沢ロッジに11:30到着。
昼食を取ってると、ヘルメットをザックに付けた40代くらいの男女二人組が下山してきて休憩してる。きっと北鎌組だと思って声をかけてみるとやっぱりそうだった。
同じ男女二人パーティなのでいろいろ聞いてみることに。
とても親切に質問に答えてくれ、非常に参考になりました。
この場を借りて「ありがとう」です。
その方達は北鎌が3度目。何度かザイルを出して登ったということで、所要時間は12時間。
初めての我々もそのくらいは、あるいはそれ以上かかると思っておいたほうが良さそう。
最後に、常にこの言葉を頭に置いて登ってと言われた。

慎重にスピーディに強気に

まさに北鎌のための合言葉でした。

2:00 水俣乗越到着。
空気は湿っていて、天気は思わしくない。
乗越から北側の景色です。
P1010006-1.jpg


ジグザグのザレた踏みあとを下り、30分ほどで雪渓に。
雪渓は標高差で100mほど残っていました。
軽アイゼンをつけようかと思ったけど、スプーンカットがきつく、表面がざらざらとしてて柔らかいので、アイゼン無しでもヒールでしっかり雪面を捕まえられたのでそのまま下る。
最後にこんなクレパス。ガスに巻かれて視界が少なくなっていたのでちょっとびっくり^^;
P1010011-1-1.jpg


あとは天上沢を北鎌出合まで通い慣れた道^^;
雪渓が前回より少なくなっていた分、所要時間は多少増えました。
間の沢と合流して、いよいよあと30分で出合と思ったころ、が・・・・
数分後、しばらく小康状態を保っていた雨が再び降り出す。
それも、かなりの豪雨に。。。

出合にはテントが既に二張り。大きさから見て、単独がひとつと、二人パーティがひとつ。
前回はだぁ~れもいなかったので、これだけでも随分心強いものです^^

豪雨の中なんとか幕営し、テントに。靴はすでにびしょぬれ。服も。カッパも。
なんとも段取りの悪いテント内(苦笑)

夕食はα米とレトルトカレー。今回は大阪第一ホテルのカレー一食460円(笑)

強い雨は結局日付が変わる頃まで降り続き、結露で寝袋は濡れるわザックも濡れてるわ・・・
持っていった焼酎も、ほとんど飲んでしまいました。ええ、半分やけ酒です(汗)
ほとんど徹夜明けに近い状態で一日目がんばって歩いてきたのに、またもやあまり眠れない夜を過ごしてしまったのでした。。。。

8/18(金)

AM3:00
起床です。超寝不足。。。。
雨はやんでます。とりあえず外に出てトイレ。
ビニール袋に足を入れてから靴を履きます。靴の中がびしょぬれなので(ToT)
いざ歩き始める時はもう仕方がないのでビニールは外しますが(どうせすぐに破れるし)、それまでは靴下は濡らしたくないものです。
そこら中が濡れてるテントから出ると少しすっきりして深呼吸。
尾根沿いにぶ厚い雲がかぶってますが、上空は星が見えています。天候は回復しそう。
テントに戻り、朝食。
α米のエビピラフと粉末スープ。
食べ終わってパッキング・・・・と行きたいところなのに、身体が全然動こうとしないんです^^;
嫁も同じような状態で、これから北鎌をやるのにこんなんでいいのか?って感じですよね。
しばらく放心状態(半分寝てた)を経てようやくパッキングします。
濡れたテントを畳み、濡れた寝袋を丸め、昨日びしょぬれになったままビニール袋に放りこんである衣類をザックに押し込め、足を入れた瞬間に靴下がジュッっと音をたてて濡れてしまう靴を履き・・・・
出発予定時間より1時間以上遅くなった6:00、ようやく二人はザックを背負いました。
が、背負った瞬間、笑っちゃいましたよ、ほんとに・・・・

重いって!!

この後、出発せずに30分くらいふたりで「どうする?」をきっと30回くらい繰り返すだけの会話をしていたと思います(苦笑)
その、「どうする?」の選択肢をここで紹介したいと思います。

1.予定通り北鎌をやる
2.一日停滞して明日北鎌をやる
3.水俣乗越に登り返して西岳ヒュッテに泊まって翌日大天井、燕へと縦走して中房に降りる
4.水俣乗越に登り返してそのまま上高地に下山して、おうちに帰る(笑)
5.貧乏沢を登って大天井へ、翌日常念岳、蝶が岳を縦走して上高地に降りる。
6.貧乏沢を登って大天井へ、そのまま中房におりて温泉泊。。

これだけありました(爆)

とくに6番目にとても魅力を感じていたのは事実ですが^^;、貧乏沢は降りたことがないので登るのに不安がありました。
沢というのは上から下へ合流を繰り返しておりてきます。
ということは下から上へ行くと分岐がいくつもあって当然なのです。水俣乗越へは通い慣れてますので迷うことはありません。が、ここを2往復するのもあまりにも・・・

結局2番目を選択しました。
この体調、このザックの重さ(後に水を補給するのであと3kg重くなる)で北鎌は無理。他の沢を登り返すのも、もうしんどい。
停滞するならこの日食料を多少切りつめる必要はありましたが、動かないから腹は減らないと思い、停泊を決めました。

で、ぴーかんになった天気の下ザイルを木から木へ結び、何から何まで全部干しましょう!大会(笑)
P1010015-1.jpg


昼寝3回。行水1回^^;

FF(ファイナルファンタジー)ではテントは体力が回復するものの全快にはなりませんが、この日我々はほぼ全快出来ました^^

この日の食事は朝食以降、スナックパンとハッピーターン、ビーフジャーキーと粉末スープ3杯。

さていよいよ明日は北鎌です。


(前置きが長いとのお叱りには耳をふさがせて頂きます・・・すみません・・・)
この夏二度目の山は
今晩の出発です。では行って参ります。

台風の進路は西に外れて中部山域が暴風域等に入ることは無くなったようですが、湿った空気が流れ込むようで今のところ天気は全く読めません。
ただ、どんな悪くなろうが、あの海の日の連休よりはマシかと^^;

もしかしたら晴れるかもしれないし、曇りながらも快適に進めるかもしれないし。
たとえ晴れの予報でも行ってみなきゃわからないのが山ですからね。。

今回の山行は、予定通り槍ヶ岳北鎌尾根です。
憧れの北鎌尾根。
あの槍ヶ岳山頂に到着する最後の最後まで全く一般ルートと交わらない。
5年前、祠の裏からこわごわと北鎌尾根に続くルートをのぞき込んだのが今でも鮮明に思い出されます。

気負わず気合い入れて、ゆっくり速やかに歩を進めて。

がんばってきます。


がんばって制覇してきます。
北鎌延期
台風7号のバカヤローのせいで、延期することとしました。

前回があんなことやこんなことになっちゃってますので、

さすがに、晴天の山登りに飢えております。。。


8/17~19の予定でやっちゃいます。


新たな台風が近日中に発生しなければの話ですがーー;
北鎌リベンジへ
お盆前にやっちゃうことで同意しました(^^;)

やっと梅雨があけて、ほんとうは8月1週の週末が一番最高の状態かと思われるんですが、残念ながらそのあたりは都合がつかず。その翌週となりました。たぶん、10日~入ることになりそうです。

前回の悲惨な状況で北鎌沢の上部まで詰めた経験は、今となってはこれまでに体験出来なかったということではいい経験になったと思ってます。
本当にあそこまで登るのも大変だったし、「がんばればいけるかな?」という思いを残したまま撤退する勇気というのは、なかなか大きな決心が必要だということもよくわかりました。

100kmマラソンを走ったとき(100kmは走れてませんが・・)、「しんどい」「疲労した」等々はリタイアの理由にならない
と、あるマラソン関連雑誌に書いてあり、あの時は足首の負傷後で思わぬ苦戦を強いられましたが、自ら「やーめたっ」っとリタイアだけはしたくないと、制限時間で関門閉鎖にあうまで走りました。
でも、致し方なくリタイア、強制的にリタイア、のほうが心は楽なんですよね。
行こうと思えば行けるけど自らの意志でリタイアというのはほんとに勇気が必要なんだと思います。

マラソンと山登りでは状況が全く違います。が、マラソンでもあるんですよね。
「せっかく飛行機に乗ってここまできて、これまでがんばって練習も積んできたのに」という思いで無理をして、結果、白目をむいて倒れて救急車で運ばれる。。。
今まで十数回のマラソン大会に出ておりますが、僕のようなゆっくりランナーのレベルで走る界隈には必ずこういう光景が見られます。
体調も悪かったでしょうし、その兆候には必ず気が付いておられたハズです。ランナーやってる限り体調管理には敏感なハズですから。

山登りとマラソン。

自分の中では非常に共通点があるんですよね。
苦しさの向こうに待ってる達成感

サロマに北鎌。もう撤退(リタイア)はしたくない。どんな状況が訪れてもそれに対応できる準備はしっかりしておいて、なんとか北鎌尾根を登り切って槍の穂先に立ちたい。祠の裏側からひょっこり現れる自分を幾度もイメージしては次回のトライに思いを馳せております。

それまでしっかり体調管理。まずはオフィスでのクーラー病と戦わねば(汗)
ああ、北鎌尾根 vol.3
コメントは無いものの、アクセスカウンタが急激に伸びてるのに多少尻込みしてますが・・・(苦笑)

ま、お叱りを受けない程度の文章で一応完結にしておきたいと思います^^;


さて、撤退を決めると未練が残るといけないのでさっさと下りに入ります。
登ってきたルートを忠実に下り返してますと、ほどなく単独の男性が登ってくるのが見えました。
昨日のババ平(槍沢のテン場)以来です。人に会うのは^^;

聞くところによると彼は昨晩は貧乏沢出合に幕営してあがってきたんだとか。時間的にはちょっと遅いか?と思いましたが、「なんとか槍までは行けると思います」と行って登っていきました。
いいペースだし歩き方も上手そうだったので大丈夫かな。でも稜線上はガスと雨で真っ白だよ~
一瞬、彼も行くんだしもう一度トライしようかという考えが頭を過ぎりました。ダメですね。思いっきり未練たっぷりです(汗)

下りは登りより多少スピードが速いものの、雨も本降りになっており滑りやすい下降が続きます。一カ所、中流部の雪渓を高巻きした部分、下りに使うのはかなり骨が折れました。
登りの時には感じなかった高度感と、雨で濡れた草付きがとても微妙なあんばいで・・・^^;
これを通過して数分後、この雪渓のスノーブリッジの下部半分の屋根が崩れました。
あとは水量の増えた沢をズンズン下り、12:00ようやく出合到着。
テントが一張りありました。この人達はハナっから偵察の為に来ていたらしく、ここに一泊して明日帰るんだとか。来月のトライらしいです。

ここから天上沢を登り水俣乗越に向かえば、日没までには西岳ヒュッテか槍沢ロッジには着けそうです。
ただ、さらに強くなる雨、ガスで隠れてる東鎌尾根。出合に降りて切れた緊張感。
等々の理由から、この日はここでもう一泊することにしました。

雨はほとんどやまず。靴は中まで濡れており、服も合羽もボトボト。
なんとも不快な状態で翌朝までの約16時間を過ごすこととなりました。。。

7/16(日)

濡れたテント内ではなかなか熟睡など出来ず、何度も目を覚ましながら迎えた翌朝。
相変わらずテントをたたく雨音はとぎれず。結局昨日から一度も雨はあがることが無く、出発時もしっかり降っておりました。
α米と粉末スープ、クラッカーを朝食にし、ちょっとのんびりコーヒーも飲んで、パッキング。
最後にテントをたたんで5:00出発。
昨日の夕方に到着した男女4人組。テントに明かりはついているが、どうするんだろう。出発するのかな。引き返すのかな。
女性陣は初北鎌で、昨日少しだけ会話したけど、僕らの撤退を聞いたとたんにかなり不安げな顔してました。
朝の北鎌沢。昨日僕らが登った時とは比べものにならないほど増水しております。
右俣出合付近では、左股から水が流れておりその上部の右俣は一旦水が切れていたのですが、そこもしっかり水流が出来てます。
今日行く人は大天井組も含めて数パーティいるだろうけど、無理せずにがんばってほしいと思いながら・・・

さて、天上沢の水も随分増えました。一昨日降りてきたルートが水に隠れて通れない箇所がたくさん。嫁は景色が変わって見えたのか、「ちょっとー!ルートあってるのー?」と何度も大声で風に聞いてました。確かに下りはもっと楽に歩いてましたから、そう思うのも仕方ありません。。

雪渓の末端まで来るとようやく嫁もルートが間違ってなかったことが解ったようで^^;、アイゼンを装着します。
P1010093a.jpg


ここもとっとと上に見える水俣乗越へ向かいます。
写真だとけっこうなだらかに見えますね。最後はピッケルがなかったのでジグザグにトレースしてました。

いよいよ雪渓の上端に近づいた時、あり得ないような出来事が起こります。。

上で「ドンッ」と小さな音。すぐに顔をあげますと、20cmくらいの落石です。
この雪渓にはごろごろと石が転がってますので、落石があるんだなくらいは解ってましたので注意を払っていましたが、さすがに上から落ちてくるとビビリます、、
そこそこ傾斜があるので、滑ったら滑落停止できる道具が無いので、嫌なことになります。。
自分の横を落石が通過、すぐに数十メートル下を歩く嫁にも知らせます。
無事に通過。。。

と思いきや、次の落石!そしてその数秒後にまた次の!! 
えーー!!また次の落石!!なんでこんな一気に落ちてくるんじゃぁーー!!!
それも手頃な大きさの石ばっかり!!!

慌てて雪渓から外れ、左のガレ場の方にルートを変えました。。

そして乗越の直下まで登った時に気付きます。
なんと、落石の原因は「」でした。。。 奴ら、私たちを攻撃していたのです。

こればっかりはどの先人のレポにも書いてなかったので想定の範囲外でした。。。

嫌ですよね・・・ 
「32歳会社員、北アルプスで猿に石をぶつけられ遭難」

8:15、ようやく一般ルートの東鎌尾根の上に出ました。猿はみたところゆうに30匹以上はいてそうです。キーキーと我々を威嚇してますが、そのうち飽きたのか、みなさん、退散されました^^;

あとは国道です。歩き慣れた道をかみしめながら上高地へ下山しましたとさ。。。


総括・・・と言っても尾根を歩いたわけではありませんので特に残す言葉も無いのすが、あこがれの北鎌尾根はもう少しあこがれる時間を与えてくれたってところでしょうか^^;
天気待ちに数年を費やして北鎌をやったという人の話も聞きましたが、なるほどな・・です。
次に仕事で休みが取れる時がきたら、迷わず北鎌を計画するでしょう。
高気圧と北鎌はセットということで(笑)
ああ、北鎌尾根 vol.2
7/15(土)

3:00起床 
何度も目が覚めましたが、なんとか最低限の睡眠は取れた感じです。
夜中はほとんど雨が降らず、テントが乾いた状態で朝を迎えることができました。何よりです。

昨夜から雨はなんとか小康状態を保ってるものの、水量はさらに増えてる模様。
山では雨が降ったから沢の水がすぐに増える、雨がやんだから減るという訳では無く、一旦山が水をため込んでしまう為、時間差で増水するものです。

5:00
しっかり朝食も摂りいよいよ出発。
ヘルメットをかぶり、ハーネスを付けます。
大小2本のスリングとカラビナをギアラックに取り付け、まずは沢登りに向けたスタイルでの出発です。
9mm×30mのザイルはザックの一番上にとりあえずは収納しておきます。

意気揚々と出発したものの、まず天上沢を渡るのに一苦労。
渡りやすそうな場所を見つけて、対岸にザックを投げ、立ち幅跳びです。
風、学生時代は陸上部でジャンプ系の選手だったもので、この手の動きは得意です^^
現役時代は立ち幅跳びで3m飛べました。。今より6kgほど体重軽かったですけど(汗)
ストックがあったので、嫁もなんなくクリア。

いよいよ北鎌沢へ突入です。

水量が多いうえに、浮き石が多く、最初は緩やかな斜面であるにもかかわらず、けっこう歩きにくい状態です。
20分ほど歩くと右俣出合。左俣が合流してきてます。
普通に歩いていると、本流が左俣で右股が支流として合流してきてる雰囲気です。だから、あえて右を選ばないと、ボーっと登ってると左俣にいってしまいそうになります。
ただ、下からもすぐそこに見えている分岐なので間違うことは無いでしょう。
P1010091a.jpg


ズンズン登ると早速雪渓が現れます。
一つ目の雪渓は標高2000m付近。最近スノーブリッジの屋根部分が崩れた感じで残ってます。
ここは沢の真ん中を直上。ぽたぽたと雪渓のとんがった先から雫が滴り、「崩れるなよ・・・」と願いながら。。
この雪渓をクリアすると、すぐ上部に同じような規模の雪渓。
これは完全にスノーブリッジになってました。(翌日は屋根部分が崩れてました)
P1010092a.jpg

さすがにこの中を行く勇気は無いし、沢もなめり滝のようで、足場がありません。
完全なシャワークライミングでそこそこ難度の高い岩滝をやれる装備ならやればいいけど、登山スタイルの我々はここは右側を高巻きします。
しかしこの高巻きが草付き斜面で下はとても滑りやすい泥状態。木の枝を手がかりに通過。けっこう嫌な箇所でした。
この雪渓を通過すると沢の斜度が急になってきます。岩も大きなものが多くなり、スリングを使う場面も数カ所でてきました。
ただし、沢の水がもう少し少なければ丸腰でどんどん登れたと思います。

と、標高2100mを越えた時点で降雨。ついに降り出しました。ザックカバーを付け、カメラ類はザックの中にしまいます。なのでここから写真はありません^^;

更にどんどん高度を稼ぎ、いよいよコルらしき空間が上に見えてきます。コル直下の雪渓も見えます。
標高差でコルまでもう100mを切ってると思われたところに、下からは見えなかったスノーブリッジの雪渓が現れます。
ここは沢を登ることは可能な程度だったけど、やはり雪渓の屋根部分が薄く、雨もしっかりふってきているので沢通過は断念。
と、思っていると雪渓手前に右側から幅1mほどの涸沢が合流しており、上部で合流してるような雰囲気に見えてます。
ここがいろんなレポでみんな苦労する、登り切ったら行き止まり、ロープをつかって本流にトラバースを強いられる迷い沢です。
が、何を思ったか、風、「この雪渓の右を巻くよりはマシだろう」と判断してしまい、この涸沢を登ります。
ここがまたザレザレで、登りにくいのなんの。。。

落石の宝庫のような沢で、嫁には少し間をあけて登るように指示。

バスケットボール大の浮き石がかなり不安定な状態でザレの上に乗っかってます。
はい、きっちりこれを落としてしまいました(汗)

がらんごろん

分岐で立ってる嫁に向いてまっしぐらに落ちます。。。石は嫁の2mほど手前で割れて左右に飛び、真ん中で立ってた嫁はセーフ・・・・

本日1度目の冷や汗でした。。。

気を取り直してこの狭いザレた沢を登ります。途中行動食のゴミなんかもあり、あまり道を間違えてる意識も無く登りますと・・・
やはり先に進めなくなり、合流できる気配もありません。
しばらく悩みましたが、結局分岐まで下降。。(ToT)
一旦嫁を先に下らせ、安全な所に入るまで上で待ってました。もう落石は懲り懲りです・・・^^;
分岐まで嫁が下ったのを確認し、浮き石を落としながら下降。
この道間違いで1時間ほどロスしちゃいました。
テント泊装備のため決して歩行速度の速くない我々にとっては痛すぎるロスとなりました。

ということは、やはりこのスノーブリッジの雪渓を進むほか無いのです。
沢の右側の草付きの泥斜面帯を巻くことになります。
斜度もかなりあり、登山靴では不可能です。二人ともアイゼンを装着。アイゼンの爪で泥帯を登ることにしました。
雨脚が強くなってます。先ほどの時間ロスもあり、時間はすでに8時を回りました。コルに遅くとも9時までに出ないと、この天候、槍までたどり着くのが難しくなります。

風が持ってきたのは6爪アイゼン。嫁は12爪。
この高巻き、6爪で登るのはかなり困難でした。バイルかピッケルでもあればそれを手がかりに出来るのですが、ストックしかなく、装備の足りなさに直面することとなります。
それでも自分だけでも上まであがれば、あとはロープで嫁を引っ張ることが出来ます。しかし途中確保するところも道具も無く、なんとか登るしかありません・・・・が、雪と違って泥、アイゼンが目詰まりになるのはあっというまでした

風、泥斜面を6~7mくらいの滑落。。本日2度目の冷や汗。。

そしてその落ちる先は沢を覆ってる雪渓の上
結果的に雪渓に落ちましたが、たまたまその部分がしっかりしており、そのまま雪渓と共に沢に落ちることはありませんでした。。(ホッ)
雪渓の中段には見るからに脆そうな部分があったので、ここは一旦アイゼンの泥を手で取り除きながら先ほどの分岐点まで下降します。少し登り始めた嫁も合わせてそこまで下降。

さて、問題です。
もう一度チャレンジするか。もうやめておくか。
後者を選択する場合、「撤退」ということになります。
もしもう一度登ってクリアできたとしましょう。すぐ上にコル直下の雪渓がまたあります。この雪渓の斜度は50°を超えるらしい。ピッケルの無い二人にはあまりに危険では無いだろうか。
さらにそこもクリア出来たとして、北鎌コルに出れたとしましょう。
忘れてはならないことがあります。
北鎌尾根は、この北鎌コルからが本番なのです。。

時間は大幅に押してる。さらにこの雨。視界が効かない稜線上。

10分くらい悩み、嫁と相談した結果、撤退を決めました。

北鎌は逃げない。もっと気持ちのいい条件で北鎌を満喫しよう。遠く白馬山系を見渡しながら大槍のチムニーを登ろう!
ということで、アイゼンを外し、下り始めました。。。


しかし、撤退を決めてからは、正直、登ってくるより大変な状況が待っていました。
実は下り始めてから数回、
「やっぱ登って、コルか独標手前とかでビバークしようかな・・・」
と考えてます。その方が楽なように思えるほど、登りより水量が増えた沢下りは大変でした。

撤退~上高地へ下山編は次回の更新で^^;
ああ、北鎌尾根 vol.1
先に断っておきますが、雨が降っている時は、行動中カメラはザックの中にしまっております。
故に、今回、写真はほとんどありません(苦笑)

7/13(木)

出発が遅れました。嫁、いつもの時間に仕事から帰って来れず。
どうやら退社しようとした時にハプニングが起こったそうです。
まったくどんくさいとしか言いようのない話です。。こういう時は、「定時退社モード」を数時間前から作っておいて、逃げるように帰るのが基本中の基本、それが出来なければ1時間早退するんです。
風はここ何年もそうしています。教育が足りませんでした。。(笑) 

なんとか19時を過ぎて出発、この日は目的地にほど近い飛騨高山にて宿泊です。
格安のメンバー制のビジネスホテルで、寝るだけですが、夜発の駐車場で仮眠、翌朝登山開始というパターンは非常に疲れが残るので、風はたいていそうしてます。
もしくは、朝家を出て午後から歩くというパターンですね。

とばしにとばして、ナビの目的地到着予想時間を1時間半短縮してホテルに到着^^;

ビール2本呑んで寝る。

7/14(金)

5時過ぎ、出発。平湯温泉あかんだな駐車場までは30分ほど。途中コンビニで、行動食にするスナックパン、この日の朝食のお弁当を買い、どんどん山奥へと走る。今にも降り出しそうな重い空。
平湯温泉には6時頃到着。朝食を食べてトイレを済まし、もう一度装備をチェックして出発。
バスに乗り込み、上高地へ。
上高地に着くと登山届を提出し、7:30いよいよ出発。
それにしてもこんなに人が少ない上高地も久しぶり。
この天気予報で山にくる人もあまりいないってところでしょうか。。。観光客も時間が早いせいか全くいません。
ほんとにもう降り出しそうなので、そそくさと出発します。
梓川の水量はかなり多い。。。不安だらけのスタートとなりました。

歩き出して40分、明神に到着。ここは上高地に観光で来た人がハイキングするところです。明神池があったり、岩魚定食を食べさせてくれる小屋があったりで、晴れた休日には観光客の数が登山者を上回ります。
我々は普段ここでは休憩しません。スルーしますが、今回はここでまずブレイク。
カッパを着る必要が出てきたからです^^;

どんどん雨脚が強まる中、横尾に到着。10:30。
しばし休憩。ここまでは梓川沿いの平坦なハイキング道。自転車でも走れそうな綺麗な遊歩道です。

しばし休憩した後、槍沢方面へ。
次の休憩地は槍沢ロッジ。ここで昼食の予定です。
緩やかな登りが始まり、道もようやく登山道らしくなってきますが、危険な箇所は全くなく、園児でも歩けるような道がさらに続きます。
槍沢の水量は今まで見たなかで一番多いと思ったかな。。

槍沢には12:15着。雨で身体が冷えてなんか疲れてます。
いつも一日目に弱い嫁もちょっとくたばってる様子。。
P1010070a.jpg

ここで中華丼をお腹に放りこみ、ずっしりと肩に食い込むようなザックを背負って、気合いを入れ直して出発。
雨でふたりともかなり気分が萎えてます。。。
だって明日は北鎌尾根。出来るだけ今晩はテントなど装備を濡らさずに翌朝を迎えたい。
濡れたテントは倍くらい重くなります。
ハードで危険な北鎌尾根、軽量化にかなり頭を悩ましました。いろんなものを省き、食料もひもじい思いするのを覚悟の上のメニュー、
なのに、「雨」を担ぐのは非常におもしろくない重量となってしまいます。。

北鎌尾根の取り付きになる北鎌沢出合には、槍沢の大曲より東鎌尾根の水俣乗越にあがり、そのまま天上沢側へ下降。ここからは一般ルートより外れることになります。

大曲へ流れ込む乗越沢付近をジグザグに登って行きます。ここも水量がかなり多いため、沢を渡るのも一苦労。最初はルートがよく解らないくらいでした。
雪渓をトラバースする箇所も2カ所有り。

乗越に到着したのは既に15時になってました。。予定よりも2時間近く押してます。
雨のためになかなかあがらないペース。いまいち歩き方にいつものキレが無い嫁。
そしてこの天気。
風、思いました。
「このまま西岳ヒュッテ(乗越より1時間半尾根歩き)に泊まって、明日は大天井から常念岳、蝶が岳へ縦走して上高地に下るのもイイナ・・・」
もしこれを口に出すと、ほんとにそうなってしまいそうだったので、あえてここは心を奮い立たせて水俣乗越から下降を始めることとしました。

さて、時間は15時をまわっています。もし迷いでもしたら日没の可能性も出てきました。初めての場所、バリエーションルートで日没ビバークは避けたいものです。。

乗越からの下降は、水俣乗越の三叉路標識の矢印の無い方向へ降ります。
写真のように、最初のうちはジグザグのトレースが付いてます。
P1010076a.jpg

写真左の茶色いのは標識です。左斜めへ下降を始める感じですね。

(ここからは登山レポしますので、かなり細かく書きます。「一生北鎌なんて行かないですが」という人は流し読みしてください^^;)

下降しはじめると、すぐに雪渓の上部が現れました。
写真の真ん中の空が見えてるコル部分が水俣乗越で、画面右側からトレースが巻いてきてるのがわかると思います。
P1010079a.jpg

人(妻)が写ってるところからは雪渓を噛みながらジグザグのトレースが少しの間続きます。

我々は雪渓がかなりしっかりしてそうだったので、アイゼンを装着して雪渓を直下することに。
P1010080a.jpg

なだらかそうに見えますが、斜度はかなりきつく、土部分はザレていて登り返すのはかなり困難な斜面です。眼下に見えるのが天上沢。左から合流してくるのが間の沢ですね。

次の写真が天上沢下降中に左手に見える北鎌尾根。
P1010084a.jpg


ガスがかかってる一番右あたりが独標、その右のコルが独標のコル、その下の雪付きの沢が北鎌沢左俣。コルの左が天狗の腰掛けですね。

軽快に雪渓を下りますと、そろそろ雪渓の下から水の流れる音が聞こえてきます。スノーブリッジになってきたということなので、アイゼンを外して左サイドのガレ場を行きます。
このあたりからまた雨がひどくなってきたので、アイゼンと一緒にカメラもザックにしまっちゃいました。しばらく写真ありません、、^^;

雪渓自体は30分ほどで走破、あとは沢のガレ場をどんどん下っていきます。傾斜もそんなに無いので、水量が少なければ楽勝です。
けっこうバテてたので途中で何回か休憩をしながら、なんとか18:00、北鎌沢出合に到着です。
暗くなる前に着けました。。。
途中で自分が下ってる天上沢より大きな水量の多い沢が合流しますが、これは間の沢です。一瞬「着いた?」と思いましたが、北鎌沢出合はここよりさらに30分下ったところです。沢の幅もかなり広がり、中州に5,6本の松が固まってるのが見えたらその100mほど手前に直角に沢が合流してるところです。

幕営時は雨。しかし靴下や服もそんなに濡れてなかったので、とりあえず夕食とします。
α米とレトルトカレー。今回はリッチに、リーガロイヤルカレーにしてみました。一食¥480です(笑)

どんより曇ったままで相変わらずの天気ですが雨はその後あがりましたので、フライシートを外して乾かします。少しでもテントの重量を軽くするために。。
テントは我々の一張りだけ。
明日は大天井ヒュッテ発組が少しでもいたらいいのにな・・・と期待しながら就寝。

翌朝の天気もあまり良さそうではない気配。なんとかやりたいケド・・・


続きは明日更新^^;


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