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ああ、北鎌尾根 vol.2
7/15(土)

3:00起床 
何度も目が覚めましたが、なんとか最低限の睡眠は取れた感じです。
夜中はほとんど雨が降らず、テントが乾いた状態で朝を迎えることができました。何よりです。

昨夜から雨はなんとか小康状態を保ってるものの、水量はさらに増えてる模様。
山では雨が降ったから沢の水がすぐに増える、雨がやんだから減るという訳では無く、一旦山が水をため込んでしまう為、時間差で増水するものです。

5:00
しっかり朝食も摂りいよいよ出発。
ヘルメットをかぶり、ハーネスを付けます。
大小2本のスリングとカラビナをギアラックに取り付け、まずは沢登りに向けたスタイルでの出発です。
9mm×30mのザイルはザックの一番上にとりあえずは収納しておきます。

意気揚々と出発したものの、まず天上沢を渡るのに一苦労。
渡りやすそうな場所を見つけて、対岸にザックを投げ、立ち幅跳びです。
風、学生時代は陸上部でジャンプ系の選手だったもので、この手の動きは得意です^^
現役時代は立ち幅跳びで3m飛べました。。今より6kgほど体重軽かったですけど(汗)
ストックがあったので、嫁もなんなくクリア。

いよいよ北鎌沢へ突入です。

水量が多いうえに、浮き石が多く、最初は緩やかな斜面であるにもかかわらず、けっこう歩きにくい状態です。
20分ほど歩くと右俣出合。左俣が合流してきてます。
普通に歩いていると、本流が左俣で右股が支流として合流してきてる雰囲気です。だから、あえて右を選ばないと、ボーっと登ってると左俣にいってしまいそうになります。
ただ、下からもすぐそこに見えている分岐なので間違うことは無いでしょう。
P1010091a.jpg


ズンズン登ると早速雪渓が現れます。
一つ目の雪渓は標高2000m付近。最近スノーブリッジの屋根部分が崩れた感じで残ってます。
ここは沢の真ん中を直上。ぽたぽたと雪渓のとんがった先から雫が滴り、「崩れるなよ・・・」と願いながら。。
この雪渓をクリアすると、すぐ上部に同じような規模の雪渓。
これは完全にスノーブリッジになってました。(翌日は屋根部分が崩れてました)
P1010092a.jpg

さすがにこの中を行く勇気は無いし、沢もなめり滝のようで、足場がありません。
完全なシャワークライミングでそこそこ難度の高い岩滝をやれる装備ならやればいいけど、登山スタイルの我々はここは右側を高巻きします。
しかしこの高巻きが草付き斜面で下はとても滑りやすい泥状態。木の枝を手がかりに通過。けっこう嫌な箇所でした。
この雪渓を通過すると沢の斜度が急になってきます。岩も大きなものが多くなり、スリングを使う場面も数カ所でてきました。
ただし、沢の水がもう少し少なければ丸腰でどんどん登れたと思います。

と、標高2100mを越えた時点で降雨。ついに降り出しました。ザックカバーを付け、カメラ類はザックの中にしまいます。なのでここから写真はありません^^;

更にどんどん高度を稼ぎ、いよいよコルらしき空間が上に見えてきます。コル直下の雪渓も見えます。
標高差でコルまでもう100mを切ってると思われたところに、下からは見えなかったスノーブリッジの雪渓が現れます。
ここは沢を登ることは可能な程度だったけど、やはり雪渓の屋根部分が薄く、雨もしっかりふってきているので沢通過は断念。
と、思っていると雪渓手前に右側から幅1mほどの涸沢が合流しており、上部で合流してるような雰囲気に見えてます。
ここがいろんなレポでみんな苦労する、登り切ったら行き止まり、ロープをつかって本流にトラバースを強いられる迷い沢です。
が、何を思ったか、風、「この雪渓の右を巻くよりはマシだろう」と判断してしまい、この涸沢を登ります。
ここがまたザレザレで、登りにくいのなんの。。。

落石の宝庫のような沢で、嫁には少し間をあけて登るように指示。

バスケットボール大の浮き石がかなり不安定な状態でザレの上に乗っかってます。
はい、きっちりこれを落としてしまいました(汗)

がらんごろん

分岐で立ってる嫁に向いてまっしぐらに落ちます。。。石は嫁の2mほど手前で割れて左右に飛び、真ん中で立ってた嫁はセーフ・・・・

本日1度目の冷や汗でした。。。

気を取り直してこの狭いザレた沢を登ります。途中行動食のゴミなんかもあり、あまり道を間違えてる意識も無く登りますと・・・
やはり先に進めなくなり、合流できる気配もありません。
しばらく悩みましたが、結局分岐まで下降。。(ToT)
一旦嫁を先に下らせ、安全な所に入るまで上で待ってました。もう落石は懲り懲りです・・・^^;
分岐まで嫁が下ったのを確認し、浮き石を落としながら下降。
この道間違いで1時間ほどロスしちゃいました。
テント泊装備のため決して歩行速度の速くない我々にとっては痛すぎるロスとなりました。

ということは、やはりこのスノーブリッジの雪渓を進むほか無いのです。
沢の右側の草付きの泥斜面帯を巻くことになります。
斜度もかなりあり、登山靴では不可能です。二人ともアイゼンを装着。アイゼンの爪で泥帯を登ることにしました。
雨脚が強くなってます。先ほどの時間ロスもあり、時間はすでに8時を回りました。コルに遅くとも9時までに出ないと、この天候、槍までたどり着くのが難しくなります。

風が持ってきたのは6爪アイゼン。嫁は12爪。
この高巻き、6爪で登るのはかなり困難でした。バイルかピッケルでもあればそれを手がかりに出来るのですが、ストックしかなく、装備の足りなさに直面することとなります。
それでも自分だけでも上まであがれば、あとはロープで嫁を引っ張ることが出来ます。しかし途中確保するところも道具も無く、なんとか登るしかありません・・・・が、雪と違って泥、アイゼンが目詰まりになるのはあっというまでした

風、泥斜面を6~7mくらいの滑落。。本日2度目の冷や汗。。

そしてその落ちる先は沢を覆ってる雪渓の上
結果的に雪渓に落ちましたが、たまたまその部分がしっかりしており、そのまま雪渓と共に沢に落ちることはありませんでした。。(ホッ)
雪渓の中段には見るからに脆そうな部分があったので、ここは一旦アイゼンの泥を手で取り除きながら先ほどの分岐点まで下降します。少し登り始めた嫁も合わせてそこまで下降。

さて、問題です。
もう一度チャレンジするか。もうやめておくか。
後者を選択する場合、「撤退」ということになります。
もしもう一度登ってクリアできたとしましょう。すぐ上にコル直下の雪渓がまたあります。この雪渓の斜度は50°を超えるらしい。ピッケルの無い二人にはあまりに危険では無いだろうか。
さらにそこもクリア出来たとして、北鎌コルに出れたとしましょう。
忘れてはならないことがあります。
北鎌尾根は、この北鎌コルからが本番なのです。。

時間は大幅に押してる。さらにこの雨。視界が効かない稜線上。

10分くらい悩み、嫁と相談した結果、撤退を決めました。

北鎌は逃げない。もっと気持ちのいい条件で北鎌を満喫しよう。遠く白馬山系を見渡しながら大槍のチムニーを登ろう!
ということで、アイゼンを外し、下り始めました。。。


しかし、撤退を決めてからは、正直、登ってくるより大変な状況が待っていました。
実は下り始めてから数回、
「やっぱ登って、コルか独標手前とかでビバークしようかな・・・」
と考えてます。その方が楽なように思えるほど、登りより水量が増えた沢下りは大変でした。

撤退~上高地へ下山編は次回の更新で^^;
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