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アタックです!
嫁「ちょっとトイレに行って来る」

風「ああ、俺も行くわ」

ホロンボハットを出発する朝です。


風「どない?寝れた?」

嫁「ん~なんかちょっと胃が変」

風「あれま。珍しい」

と、トイレへ向かいながら話ていたところ、

その出来事は突然訪れました

なんと、あの、ネパールでもインドでもどんな山でも天下無敵だった風嫁が、

8000m級にでも登らない限り高度障害にはかからないのではと思っていた風嫁が、

突如、道ばたでしゃがみ込み、


嘔吐したのです!!


ついに崩れたのか、最強伝説が!!!


いやぁ~ さすがにびっくりしました。
結婚して8年、彼女のそういう姿を初めて見たものですから。

どうやら高度障害ではなく、昨日の昼食に出てきたポテトフライを食べ過ぎ、それ以来胃がムカムカして気持ち悪かったそうです。

たしかに、あまり食べれない風を尻目に、驚くほど食べていました。。。。


吐いてスッキリしたのか、一応胃薬と抗生物質を飲んで、1時間後、元気に出発されました。
最強伝説が崩れたのは、一瞬の話でした。。


(でもね、吐いた後しばらく体がキツかったらしく、この日のパッキングは風がしてあげたのです。 いえ、優しいってわけでもありません。この日以降、さらに高度をあげると風が高山病にかかるのは目に見えているので、その時にいろいろ手伝ってもらうつもりだからここでポイントを稼いだってところです。。。ToT)




出発のホロンボハットより、少しの間、目指す今晩からのアタックで目指すキボ峰がお目見えしました。貴重な瞬間でした。
29.jpg

ちょっと見えにくいですかね^^;


この日も約1000mの上昇。
昨日よりさらにペースを落として進みます。
ある程度早く出発したのですが、2時間ほどでほとんどのトレッカーに抜かれてしまいました。
この日、キボハットへ向かうトレッカーの最後尾を歩くことになりました。

このペース、結果的に良かったのでしょう。

この日も天気が悪かったので、みなさん、濡れるのもイヤだし、道はあまり傾斜がなく綺麗だし、どうしてもテンポ良く歩いてしまわれたようです。
29-2.jpg

いえ、それでイケル人はいいんです。それで。

途中、一日早くアタックして下山中のHさんとすれ違いました。
やはりウフルまでは雪が深くて、ギルマンズポイントで引き返したようです。いい状態なら1時間ほどでいけるみたいなんだけどね。残念がっておりました。

ホロンボよりおよそ7時間。
標高4700mのキボハットに到着です。

さすがに気温も下がり、雨にも多少濡れたせいか、体が随分冷えてしまいました。
一生懸命歩かない為、いっこうにからだが温まらないんですよね。

キボハットに着くと、10人部屋へと通されました。
なんと、日本人6人パーティと我々3人。全員が日本人という部屋になり、けっこう賑やかな空間となったわけです。

しかし、風はすぐにダウンジャケットを羽織り、寝袋に。

少しからだが冷えていたのと、やはりいくらゆっくり登ったといってもここは4700m。ついに頭痛が始まってしまいました。

1時間ほどまどろんで、トイレへ行き、挨拶代わりに嘔吐(爆)

また部屋に戻って、十分な水分をとって、さらに寝ます。
楽しそうにみんながしゃべっていましたが、敢えてここはしゃべらずに(これはこれで苦しかった^^;)、横になって寝ます。

もう正常な状態ではありません。出来るだけこの時間に体力を温存して、夜中からのアタックに備えるだけです。
胃がおかしいので食事をほとんど摂ることが出来ません。お湯にスポーツドリンクの粉を溶かしてたくさん飲みます。
出発前に少し食べれればそれでいい、今は体力をため込もう・・・と、ひたすら寝ました。
29-3.jpg


頭痛はしておりますが、なんとか少し睡眠は取れたようです。

午後10時半。ガイドが起こしに来ました。

いよいよ始まります。アタックです。

お茶を飲み、軽く食事です。ここで日本から持ってきたα米を食べます。風の秘密兵器です(笑)

ビバわかめご飯^^


頭の痛みはあるものの、体調はそんなに悪くなく、体はしっかり動いてくれてます。
とりあえず、アタックできる状態であると言えるでしょう。

6人パーティのうち、一人の女の子は「風邪っぽい」という理由でアタックを断念。
風邪じゃないんだな。。 それ、高度障害なんだよ。風邪とよく似てるからね、症状が。

風嫁とBさんは問題無し。

午前0時。いよいよ出発です。
29-4.jpg

ガイドについて雪の上を歩きます。
このアタックだけは、一人につき一人、ガイドがつきます。
とうていパーティメンバーが全員同じペースで進むことなど出来ないので、銘々がマイペースで行けるよう、こういう形がとられるようです。

今までずっと雨が降り続いてきたのが嘘のような満天の星空。
しんと静まりかえったアフリカ最高峰の山、キリマンジャロ。

雪を踏みしめる音だけを聞きながらゆっくり進みます。


ウイリアムポイント(5000m)地点を過ぎました。

これまで調子よくガイドの後をついて歩いていた風、体は何とも無いのですが、どうも意識が朦朧としてきます。。。

いよいよ始まりましたね。本格的な高度障害です。キボハットの4700mでは全く順応出来ていなかったので、それより高度をあげてるのだから当然のことです。
しっかり深呼吸しながら、大きく吸い込みながら、少しずつ進みます。

高度5100mを越えたあたりでしょうか。アタック開始後、一度目の嘔吐。。。。

どんどん体の力も抜けてきます。なんだろう、ものすごい気怠さが体を襲います。
朦朧としながらも、雪道を滑らないよう、雪のわずかな凹凸を見逃さずに上手く歩いていきます。
これは雪山に慣れてるから出来ることであって、ガイドやBさんはてっきり元気に歩いてるように思っていたようです。
冗談じゃない、たとえ10cmでも足を滑らせたら、いかに無駄な体力を使うか、わかってるからこそ全身全霊で集中して歩いていたのです。

5400m付近かな。 
2度目の嘔吐。。。

ガイドに、もう止められると思いました。。。「もう無理だ、下ろう」と。
しかし、風に着いたオレストというガイド、全く止めようとしない。
停まるな、歩け、もうすぐ頂上だ。を繰り返す。

解っていました。何故彼がそう言うか。

風はスリップしたくないので、姿勢をちゃんと保ってリズムを崩さずに歩いていたからなんです。暗い中のアタック、顔の表情が見えないのでこの歩き方を見て状態を判断するしか無いわけで、当然、大丈夫と判断していたのでしょう。


意識が飛びそうです。


息が苦しくて仕方がない。いくら吸っても、肺に空気が入って来ない気がする。

ついに、幻聴まで聞こえ出しました。。。 母が私を呼ぶ声でした。。

あと、何故か「バックします、ご注意下さい。ぷっぷー」 宅急便のトラックです(笑)


そんなこんなで一歩ずつ進み、風はようやくギルマンズポイント(5681m)に立ったのでした。


20分ほど先に着いていた風嫁と記念撮影をします。
29-5.jpg



うれしさというより、自分の体に起こってる異変への恐れのほうが大きかったですね。この時は。

クレーターの大きさは想像以上でした。富士山よりだいぶでかい^^;


さて、ここからは富士山でいうお鉢巡り的なルートをたどり、ウフルピークへと行くのですが、前日までは雪で閉ざされてたこのルートも、この日、雪が締まり、どなたかがトレースを造ったみたいで、多くのトレッカーがそこを目指せる状態となっておりました。
風嫁はもちろんウフルに向かってスタート。
風も後を追ってスタートしかけたのですが・・・・

少し行って、やはり戻ることにしました

体の状態を考えると、その方が懸命だと判断したからです。
まあ、行ったら行けていたでしょう。
でも、帰りの電池が体に残っていないかもしれません。
もしかしたらガイドに抱きかかえられて下山せざるを得ないかもしれません。

風にとって、そんな山登りは無いです

人の手を借りるくらいなら、自分の足で出来る範囲のことをやって満足しよう。と、下山を開始しました。


後から続く日本人達にも不思議がられましたね。なんでウフルに行かないの?って。

「行けないんだってば^^;」

ガイドからは逆のことを言われました。

「5000m地点でフラフラになって、その後ギルマンズに登頂したヤツは初めてだ」

おいおい^^; 危ないと判断したなら、途中で止めろよ・・・・


結局この日、多くのトレッカーがウフルピークに立つことができました。
少し低いギルマンズで引き返した人のほうが少なかったくらいでしょう。


最高峰に立つことは出来なかったけど、風は大満足でした。

あの状況で、少し危険だった気もしますが、本当によくがんばったと思います。

自分で自分を褒めてあげたいと、そう思ったくらいです^^;

その苦しさ、風嫁は解ってくれてましたね。

5000mでフラついて遅れた後、風がここまであがってくることはあり得ないと思っていたらしいです。
彼女の口からは珍しく賛辞の言葉が出てきました。

「そりゃ~ウフルに行った私より値打ちのあるギルマンズやと思うで」



中には、小学生?くらいの女の子がウフルに行きました。還暦過ぎたおじいさんもウフルに立ちました。
これだけ山をやっている風が、ウフルに行けませんでした。

おもしろいです。山って^^



次号、下山編。
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Comment

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>体質
アレルギーってやつですか(爆)

イヤしかし、

僕が高山病にかかりにくい体質なら、
ヒマラヤに行ったきりになってしまいそうです。。
そういう意味ではこれで良かったかも。
五体満足でちゃんと生きれているんで^^;
kaze | URL | 2007/01/10/Wed 09:13 [EDIT]
おかえりなさいませ


なぜ、、かぜはんがヨメ殿に頭が上がらないか、、


よーーーーく分かりました(爆)



体質だったんですね


ふふ | URL | 2007/01/09/Tue 11:21 [EDIT]
おめでとうございます
楽しくお読み頂きありがとうございます^^

実はブログのアクセスカウンターが何故が消えてしまいまして、いったいどれくらいの人が覗いてくれてるんだろう・・・と心配しております(汗)

コメントくださると心強いです^^;

>風さんの頭がいっぱい写っていて、そこらじゅう風さんだらけに見えるのは私だけではあるまい。(爆)

自分で言いたくはありませんが・・

現地の人、軒並み頭の大きさが2/3ほどしかありません。。。

いえ、決して私の頭が大きいといってるのではなく、人種の違いです。。。。
kaze | URL | 2007/01/09/Tue 09:30 [EDIT]
あけましておめでとうございます
新年早々から楽しい旅行記、大爆笑しながら読ませていただきました。はやく続きを!

それにしても写真に写っている人達、とくにバスの中での写真、みんな現地の人達ですよね?
風さんの頭がいっぱい写っていて、そこらじゅう風さんだらけに見えるのは私だけではあるまい。(爆)
まっきー | URL | 2007/01/05/Fri 20:52 [EDIT]

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