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ちょっとした想い出話 vol.2
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秋が深まってきました。風の大好きな紅葉がチラホラと見れるシーズンです。

どなたか、風と一緒にもみじ狩りなど・・・^^;


さて、先日の続きです。

南真希ちゃんの話。

彼女が高校3年生の春。かなりきついアトピー患者だった彼女。
母に似て背は低いものの、体重は風より重いんじゃないか・・・ってくらい、太っている。ぶよぶよした感じじゃなく、ぱーんっと張った感じ。

いろいろあって、ある夜、初めて彼女と一緒にジョギングをすることになりました。
母親に深く頭を下げられ、僕たちは彼女を連れて下へ降りていきます。
「いい靴、買って貰ったやん^^」
といいますと、少しはにかんだ笑顔を見せた彼女。顔はザラザラで赤黒い。

「たぶん、最初のうちはきっと痒くなると思う。汗をかくと。でも、ちょっと我慢してな^^;」

痒いつらさは自分もよく知ってるだけに、「絶対掻いたらあかんで!」なんていうのは不可能なのもわかってる。
でも、あの太り方はどう見ても不健康で、体に悪い物?が貯まりまくってる気がしてならなかった。。。
汗かいて痩せれば、きっとマシになると、かなり本気で思ってた。

とりあえず1kmほど、速めのウォーキングから始めた。
500mほどで息づかいが少し荒くなる。
その後、ウォーキングと同じ速度で少し走る。これもたった1km。
サラリーマンが通勤で急ぎ足で歩くのより、遅い。
でもその亀のようなペースで1km、その後また1kmウォーキング。
初日はこれで終わり。
マンションの入り口で真希ちゃんとは別れた。風夫婦はその後、本格的にジョギングをする。
別れ際、「すぐにシャワーやで、すぐ。家に入ったら、お風呂場に直行やで!」
「はい、ありがとうございました」と、少し笑顔を見せて入っていく彼女。

週に5回。
夜の9時から、3人で散歩ともジョギングともつかない、それを続けて、2ヶ月。

彼女は6kg減量したという。見た目も随分すっきりした。
そして、肌つやが少し、乾燥の度合い?みたいのがマシになってるのも見てとれた。

6月には、まだまだゆっくり過ぎるペースだけど、彼女は5kmを止まらずに走りきれるようになっていた。
とは言え、まだ体重がそこそこあるので、走り方、フォーム、ストレッチなんかをこまめにアドバイスするようにしていた。少し膝に違和感があると言えば、三日間お休み。。なんかも何度かあった。

7月に入り、僕たちはTシャツに短パンで走る時期になっていたが、彼女は上下長いジャージを着て走り続けた。
「この子、勉強とか、友達付き合いとか、ダイジョウブなんかんい・・・」と思うくらい、毎日必ず9時にマンションの下で待っていた。
夏が終わる頃、彼女の体重は走る前より10kg近く減っていて、普通の(決して細くは無いけど)女の子の体系に近づいてた。
そして、顔しか見えてないけど、赤黒くてザラザラだった肌が、少し肌の色になっている。粉をふくような乾ききった感じは、見事に無くなった。

「皮膚科でもらう塗り薬は塗らなくなった」とか、「飲み薬の種類がひとつ減った」とか、
走ってる最中に報告してくれることも増え、
僕たちが一番「彼女、変わったよな・・」と思うのは、たくさん話すようになったところだった。

僕らにも随分慣れてくれて、僕が仕事や呑み会でいないときは妻と走り、逆に妻がいないときは僕と二人で走ることもあった。

走り始めてちょうど半年経ったある週末、南さん(母)が、僕たちを夕食に招いてくれた。
唐揚げを、にんにくの効いた中華スープベースのお鍋に野菜なんかと一緒にいれて食べる鍋で、
初めて食べる鍋だったけど、妙に美味しかった。。
ちょうど真希ちゃんの18歳の誕生日も近かったので、僕たちはランニングタイツをプレゼントした。
「こんなん、恥ずかしくて履けへんわ」とそっけなく真希ちゃんは言った^^;
これから寒くなるから、ズボンの中に履いてOKだし、履くと筋肉や関節への負担が軽減できるタイツだからと説明すると、納得したようで、笑顔で御礼を言ってくれた。。

「母娘の二人の生活だけど、真希が走り始めてから、家の中が花が咲いたように明るくなりました。風さんご夫妻がお隣に越して来られて本当に良かった」
と涙目で言われた時にはかなりくすぐったかったが、そう言われて僕らも幸せだった。

その後はいろいろイイ話がいっぱい聞けた。
友達がどうのこうの、学校の誰それがどうのこうの、
真希ちゃんはけっこうおしゃべりだった。

1月の真冬になってもジョギングは続いた。
寒いのが苦手な妻は、「あんた、行ってきて・・・・・」とこたつから離れようとしないことも度々あった。。
真希ちゃんの顔はアトピー患者の顔から、「元アトピー患者の顔」になった。
このニュアンスはちょっとわかりにくいかもしれんけど、確実に違う。
アトピーがひどかった人って、治った後も、わかる。肌の色・艶が普通の人と違う。
でも、ザラザラは無くなり、体を掻くこともほとんど無くなったと言う。
皮膚科の先生に逆質問を毎回受けたと話してくれたこともあった。
「なんでそんなに急によくなったの?」とか(笑)

汗にはアンモニアなどの刺激物質が含まれているから、出来るだけ汗をかかないようにと、皮膚科の先生は言っていたらしい。真希ちゃんもそれをきちんと守って、薬を全身に塗りたくって、食後は5錠ほどの飲み薬。
それで治らなければ薬を強くするだけ。運動不足とストレスと薬の副作用で、どんどん太る体。
肌の汚さだけでなく、デブのコンプレックスまで背負って、どんどんふさぎ込んでく毎日。

そんな皮膚科、潰れてしまえばいい。

走り始めて10ヶ月経った、2月。
真希ちゃんは高校を卒業した。

神戸の専門学校に通うため、下宿生活に。

僕たちと夜走る生活は一旦終わった。

神戸でも毎日走ります!と元気よく言っていた。
引っ越し前夜も、3人で走った。
頑張ってねと握手した。綺麗な手になっていた。
随分痩せて、もともと小柄だったのが、一段と小柄に見えるようになった。


その後、たまに真希ちゃんが帰ってくると、お土産なんかを持ってきてくれたりしてた。
お母さんともすれ違うたびによく話したりしてた。
しかしあれから数年経ち、僕たちは引っ越しした。
「引っ越すって言っても同じ市内なので、また何かあれば^^¥」という感じだったが、実際には引っ越してしまうと、年賀状のやりとりくらいの関係になってしまった。

そして、
真希ちゃんと走ったあの年から、7年経ちました。

突然の喪中ハガキに、なんとも言えないショックな思いと、あの頃の想い出が走馬燈のように蘇ってしまいました。

母は、昨年末あたりから具合が悪くなり、あの賃貸マンションは引き払い、真希ちゃんが勤めている姫路市でまた母娘の生活をし始めたという。
年賀状はいつも母名義で、前のマンションの住所で来ていたので、全然知らなかった。
もう6年も7年も年賀状程度の付き合いしかなかったので、葬式には呼べなかったと。
ま、それはいいんだけど。。

喪中ハガキに手書きで携帯番号を書いてくれてました。

妻がかけてくれました。

20分くらい喋ったようで、結局今週末、姫路までお母さんのお線香をあげさせてもらいに行くことになりました。

25歳になって、自立して、身寄りは全て無くして、でも立派に働いてる真希ちゃん。
とても会えるのが楽しみです。


しかし、あんな優しいお母さんを真希ちゃんから奪うとは、運命ってのも厳しいものです。。。


以上、超長々と思い出話でした。。。^^;
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Comment

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そうだよねぇ。
その子や風さんにはいい結果が出ても、万人に当てはまるとは限らないし、よくなった理由も決してどれか一つではないものね。

今は、どんな病気でもメンタル的なことでもかなり左右されたりすることも多くて、アレルギー関係なんかは、特に影響受けるものね。(あたしなんて、ストレスでかなり血圧の値が変動して、困ります。^^;)

真希ちゃんのお母様のご冥福をお祈りするとともに、彼女の今後の幸せな生活を祈らずにいられません。
さりー | URL | 2008/10/15/Wed 20:49 [EDIT]
>あーちゃん

はい。承りました^^;
香典は立て替えておきます(不謹慎。。失礼。。。)

kaze | URL | 2008/10/15/Wed 08:48 [EDIT]
>さりー

だから、僕は医学的知識も無いし、自分がたまたまそうだったから、真希ちゃんのお母さんがそれを見て、薬漬けの治療よりはいいんじゃないかって、きっと藁にもすがる思いで来られたと思うだけで、
明後日真希ちゃんに会うけど、彼女が実際に今どうなってるかわからんし。

でも、
>運動して、新陳代謝を高めた方がいいっていうこと?単にストレス軽減っていうだけではないよね。少しずついろんな事がいい方向に向いたんだろうけど、何がよかったんだと思ってる?

バドミントンなんかの激しいスポーツやってる人間ならわかると思うけど、
滝のような汗を何時間もかいたあとって、皮膚の老廃物が流れて、シャワーの時なんかによくわかるよな。顔も洗顔してないのに、した後のようなヌルヌル感が全然無い感じ。
ボディーソープの泡立ちも全然違う。
運動して痩せる。体動かすからストレスも解消できる。人と一緒に走ることで話し相手が出来る。
生活にリズムが生まれる。
真希ちゃんには良かった。ってこと。それしか言えない。
kaze | URL | 2008/10/15/Wed 08:44 [EDIT]
風さん、ありがと!良いお話でしたw

あーの分もお線香あげといてください

真希ちゃんのこれからに幸せが待っていますように・・・・・♡
あー | URL | 2008/10/14/Tue 17:12 [EDIT]
風さん的には、アトピーのひどい人って、薬物療法に頼るよりも、運動して、新陳代謝を高めた方がいいっていうこと?単にストレス軽減っていうだけではないよね。少しずついろんな事がいい方向に向いたんだろうけど、何がよかったんだと思ってる?
知人にひどいアトピーの子がいます。
その子もおうちの事情が複雑だったりでストレスはあるんだろうけど、わりと社交的だし明るくていい子。でも、見た目の肌のことなんかで、バイトの面接でも落とされたりするって言ってた。
結婚してるのに、薬を飲み続けてるから、子供も作れない、、、って、悩んでました。
若いころに相談されたけど、何にも知識がなかったから、何の役にもたてなかったなぁ。
さりー | URL | 2008/10/14/Tue 12:11 [EDIT]

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