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ノンフィクション作品『長い夜』第4章

ポケットの中には、気持ちいいくらい何も入っていません(苦笑)


携帯があれば、せめて財布でも小銭でもあれば、

でも、本当に何もありません。


さっきツバメ宅に到着した時は、全く見知らぬ土地だし、ただツバメくんの後を着いて行っただけで、
正直、どんな家だったか、その辺りの景色はどんなだったか、な~~~んも覚えてはおりません。

無い記憶をどれだけ思い起こしても出てこないもので、ちょっとうろうろ探してはみましたが、見つかるわけがありません。

ツバメ君は探しに出てきてはくれないだろう。

という核心のようなものも、実はありました。


彼の身になって考えてみますと、


酔った風は美女と二人で外に出て行った。

そのまま、二人は都会の夜に消えていった・・・・・


と、考えても、さほど不思議ではありませんから^^;


まあ、実際そう思っていたらしいですが・・・・



Tシャツに薄いウエア、そこにカジュアルコートを羽織り、真冬の深夜に決して十分でない服装で、

風はその辺りをしばらく徘徊しておりました。。。


どうすればいいんだろう。


自力でツバメ宅を見つけるのはもう99%無理である。


かといって、携帯も無いのに、彼に出てきてもらうのも不可能である。


でも、なんとかして探すしか無いではないか。こんな寒い冬の夜に、こんな薄い格好でずっと外にいてたら、死んでしまう。。。

今はまだお酒が回ってるからいい。でも、酔いが覚めてきたら、きっと凍えるぞ、風。。。。


ん?


まてよ?


自分の携帯が、ツバメ宅にある。それもおそらく、あの部屋にあるハズ。ということは、ツバメ君の近くにあるハズ!!


なんとかして、自分の携帯に電話をかけることが出来れば、ツバメ君と話しができるではないか!


な~~~んだ、解決への道はそう遠いものじゃないジャン^^



と、風は電話をかける方法を考えました。

10円玉すら持ってませんから。。


どこかの呑み帰りの酔っぱらいの数人の団体に、訳を話して携帯を少し貸してもらおうと、一生懸命説明してみますが、
風、酔っててなかなか上手く要点を伝えられません。。

そのうち、思いっきり怪訝な顔で、「あの、もういいですか?」と言われ、去られてしまい・・・・・


これではダメだと、風、酔った頭の中で説明する要点をもう一度まとめまして、次に電話を貸してもらえる人を探します。

そのあたりの商店街をぶらぶら歩いてますと、どこかの商店がちょうど店じまいをしているところで、人がいました。(ちなみに、この時すでに深夜2時)

今度は上手く話しまして、電話の子機を貸していただくことに成功!


自分の携帯番号をピポパと押しますと、呼び出し音。

よし、

出てくれ、ツバメ、


ツバメ・・・・



おぉーーーーい・・・・・・



呼び出し音は10回ほど繰り返した後、むなしく留守番電話サービスに接続されました。。。。



この方に、何度も10分置きとかに電話を借りるわけにもいきません。

だって、すでにこの人、風をかなり怪しむ目で見てましたから^^;(そりゃそうだわな・・・・)


でも、何とかして自分の携帯に電話をかける、これを諦めずに行わなければなりません。それしかツバメ宅に到着する方法は無いですから。


そして、


最後の手段。。


電話を貸してもらう為、


交番に行こうと風は考えたのでした。
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