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劒岳北方稜線2010 vol.4

大変長らくお待たせいたしました。やっと北方稜線の記事にたどり着きました
結果的に言うと、ちゃんと達成しましたので、なんだか嬉しくていつも以上に前置きが長くなっちゃいました。

26日朝。

昨日以上に晴天の予感。放射冷却により朝は冷え込んで、標高約2000mの池の平小屋の気温は2℃。
若干谷モヤが下の方にあるだけで、空は雲ひとつない天気で満開の星空です。

4時起床で5時出発。視界が利く程度まで明けてくるのが5時20分頃だったので、最初の一般道はヘッデン歩行。危険な鉱山道の頃には明るくなってるだろうという段取りです。
お泊りのみなさんにも、小屋の方々にも温かく見守ってもらいながら出発です。小屋スタッフの木下さんに鐘を鳴らしてもらいながら歩き出しました。

冷え冷えとした裏劒界隈も、歩き出すとすぐにフリースを脱いでシャツ一枚で歩けるほど暖かくなります。無風だから。

池の平山の山腹をぐるっと回りこめば小窓雪渓が現れ、向こうには八峰チンネ
hoppou10.jpg


さらに鉱山道を進み、小窓雪渓に降り立ちます。
でっかいでしょう、小窓雪渓。一年で一番雪渓が痩せてる時期なハズなのに、この分厚さ。いったい冬にはどれだけの厚さになるんだろ・・・と思っちゃいますね。
hoppou11.jpg


小窓のコルまではゆっくり歩いて約2時間。風嫁はアイゼン付けてましたが、僕は昨日と同じく付けずに登りました。ストックが1本あれば全く問題なしです。
小窓からはガッツリ登ります。稜線上にある小窓王の基部まで来た時点で、高低差では2/3ほど登ったことになりますし、トレースをトコトコ歩ける部分もあるけど、このように岩登りする場所もわんさかあります。
hoppou12.jpg


バリエーションルートですから当然、「ん?どっちにいけばいいんだ??」ってのはしょっちゅう。しっかり予習していかないとえらいめに遭います。

小窓王のでかい岩の塊がどんどん近付いてきます。
hoppou13.jpg

右側へ登り、稜線へ出ます。ここが小窓王の基部。北方稜線の楽しい部分はここから始まると言っても過言ではありません。
なんせ、ここに来ていきなり北方稜線核心部のひとつ、池の谷ガリーが目の前に。
hoppou14.jpg


正面から見たら迫力あります。。
あんなズルズルの急斜面、登れるの??と思いますよね。。。。
不思議と登れるんです(笑)

ちなみに、小窓王の基部でもゆっくり休憩できますが、日陰になって寒いこの場所は出来ればスルーして、
下の写真のような斜面を下って、
hoppou15.jpg

少しだけ登り返すと、三の窓です。
三の窓はテントが2,3は張れる平らなところで、ゆったりできます。ここから難度がグンっとあがりますので、三の窓でしっかり腹ごしらえをして体力回復を図った方がいいでしょう。

池の谷ガリーは取り付からいきなりズルズル。そして最後までズルズル。 落石も怖いし、自分が滑り落ちるのもイヤだし、そして何より、長い!!
けっこう体力使います。だからやっぱり三の窓で腹ごしらえは絶対しといたほうがいいです。
登ってる最中の写真。
hoppou16.jpg


池の谷ガリーを登りきりますと、八峰がド迫力で見えますが、ここではまだ剱岳本峰は見えません。
ガリーの上から右側へ10mちょっとのルンゼをクライミング。最後の方はルンゼを右側へ出てしまったほうが登りやすいです。直登してもイケルといえばいけますが・・・

そこまで登りきって、やっと、剱岳が見えます。
hoppou17.jpg


ここからは稜線と黒部側の巻き道を繰り返しながら進みます。あ、一か所富山側の巻きもあったかな。
上り下りをけっこう繰り返すので、体力的にキツイ時間帯です。当然ルートの難度も一般ルートには無い厳しさがあります。
風はちょいシャリバテを起こし気味で、ザックに入れてる食料がうまく喉を通らず、ちょっとバテてました。が、風嫁はポケットにたくさん入れたハイチュウやチョコレートをしょっちゅう口にし、うまくエネルギー補給をしていました。

この差は、後ほど顕著に表れることとなります。。^^;


最後の核心部、長次郎の頭からの下り。
hoppou20.jpg


ここがえらい苦労しました。
たぶん、全行程の中で一番苦労した部分だったかも。

この写真は剱岳頂上から振り返って撮ったものですが、

この斜面を下るのに、どこから下るねん!!というのがまず悩ましかったです。
どこからでも下れそうだけど、どこから下ってもえらく難しそう。そういう感じでした。

というわけで、丁寧に解説を付けておきます。非公開にしてるのでどれだけの人が参考に出来るねん!って話ですが・・・^^;

同じ写真を少し拡大したものです。
hoppou21.jpg

まず、僕たちはこの頭裏側を稜線通しで来たところ、富山側・黒部側両方に降りていくトレースがあったのです。ちなみにここに雷鳥が遊んでいました。。
トップを歩いてた風嫁が富山側に降りて行ったので、まずはそっちへ行くことに。
オレンジ色の上の矢印から出てきて、下の矢印のほうへ来ました。ここに、△マークのロープが岩に張り付けてあります。「危険」のマークでしょうか。×ならサッサと引き返したのに。。。
ここからしたのザラ地まで降りるクラック。
これは無理です。完全に確保しないとかなり厳しい。完全に直角に落ちてる10mほどの岩壁です。
風嫁、無謀にも降りようとしましたが、風が無理やり静止してここの下降は取りやめ。確保点作っても、持ってきていた10mのザイルの長さが足りなさそうだったので。。

というわけでまたさっきの雷鳥がいてたとこに引き返し、今度は黒部側へおります。こっちもトレースは有り。

で、下ってる途中で、「ちょっと休憩しよう」とバテ気味の風はザックをおろして水分補給。
風嫁は「じゃあ、少しだけ進んで行けそうなルート見つけてくる」と、そのまま歩き出しました。

普通ね?

そういうことなら、風はここで待ってたら、偵察を終えた風嫁がここに戻ってくるって、

そう思いませんか???


だいぶ経ってから、「戻ってこんなぁ・・・」と思ってた時に、どこから聞こえてきた女性の声




「先に降りたでーーーーーーー」






ぁ?







なんで降りてしまうねん!!(努)


まったくもって、自分勝手な人です。。。

どうせ先に降りてしまうなら、どこから降りたかくらい教えてから降りろよ・・・・ったく・・・・・


と思いながら風はザックを背負い、出発。


結果、上の写真の黄色いルート(黒部側トラバースルート)から風嫁は降りたらしく、
風は青いルート(直降の正しいルート)から降りたということで、無事に長次郎のコルへと二人とも到着。
風嫁曰く、トラバースルートはけっこうヒヤリとしたとのこと。そっちも難度が高かったようです。
話を突合させると、風の選んだ直降ルートのほうが降りやすかったかもしれません。
あ、オレンジルートはめちゃ難しいですよ。やめたほうがいい。


さあ、あとは本峰に向かって登るだけ。特にややこしい場所もありません。長次郎を先頭に、明治時代の測量隊が登ったのがココです。
hoppou18.jpg

そして、12:00、実に7時間の楽しい楽しい北方稜線が終了したのでした。
hoppou19.jpg


あとは一般ルートである別山尾根(ここも一般ルートでは日本最難関とか言われてるルートですが・・・)をトコトコ下って、雷鳥沢に張ってある我々のテントを目指します。

疲れたのでのんびりいこう・・・と思って、12:30に剱岳頂上を後にしようとした、その時のことでした。

風嫁の口からとんでもない鬼のような提案が。。。



17時の室堂発の最終便に間に合う?


へ??

間に合いませんがナニカ?


「がんばって行こうや。私、明日の仕事、出来れば穴あけたくないねん。」


いやいや、俺、けっこう疲れてるし、コースタイムだけ見ても6時間近くかかるし、テント撤収の時間もあるねんで??それをあと4時間以内って・・・ 無理やろう・・・・・・・・

無理かどうかやってみなわからんやろ!!

(なんで?逆切れ??)


というわけで、

北方稜線より辛い下山が始まったのでした(ToT)
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